TONE ~シークレットライブ~
小柄でかわいい女の子。
いかにもお嬢様風で、演奏者の紹介アナウンスでは音大生とか。
伴奏者がピアノに座る。
こちらは眼鏡をかけた若い男の人だった。
合図を送るため視線を交わす二人。
この二人、出来てるんじゃないの?なんて下世話な想像をしたりして。
始まった演奏は案の定、全く知らない曲だったが…なんだろう、ストンと耳に入ってきた。
心地好い音の響き。
バイオリンのことなんて判らないのに、いいな、と感じた。
演奏の終わりと共に大きな拍手が会場いっぱいに響き渡った。
私も素直に拍手をする。
その中、舞台に歩み寄った人影。
大きな花束を抱えサングラスをかけた長身の男性。
演奏者の女性に舞台下から花束を渡すと、伴奏者である男性も手招きで呼び寄せる。
そして手渡したのは大きめの茶封筒。
なんか怪しいヤツだなぁと思っている間にグラサン男は軽く手を振ってそのまま会場の外へ出て行った。
いかにもお嬢様風で、演奏者の紹介アナウンスでは音大生とか。
伴奏者がピアノに座る。
こちらは眼鏡をかけた若い男の人だった。
合図を送るため視線を交わす二人。
この二人、出来てるんじゃないの?なんて下世話な想像をしたりして。
始まった演奏は案の定、全く知らない曲だったが…なんだろう、ストンと耳に入ってきた。
心地好い音の響き。
バイオリンのことなんて判らないのに、いいな、と感じた。
演奏の終わりと共に大きな拍手が会場いっぱいに響き渡った。
私も素直に拍手をする。
その中、舞台に歩み寄った人影。
大きな花束を抱えサングラスをかけた長身の男性。
演奏者の女性に舞台下から花束を渡すと、伴奏者である男性も手招きで呼び寄せる。
そして手渡したのは大きめの茶封筒。
なんか怪しいヤツだなぁと思っている間にグラサン男は軽く手を振ってそのまま会場の外へ出て行った。