TONE ~シークレットライブ~
移動⇒ライブ会場
この時間だと車より電車のほうが早いはず、と急ぎ足で会場を後にするが……後ろから勢い良く走ってくる足音がふたつ。
思わず振り向いて見ると、先ほど舞台で3位に入賞していた…あのバイオリンの彼女と伴奏者の彼だった。
「ユウトくんはゆっくり来て。先にタクシー拾っておくから」
と女の方がバイオリンケースを持っているにも関わらず、更にスピードを上げて横を通りすぎて行った。
相当、急いでいるようだ。
ユウトと呼ばれていた男の方は走りから歩きに速度を変えて、手には書類。
もう片方で携帯電話を持って相手と話し中らしい。
あの時の茶封筒だ。
横に並んだ時にチラッと見てみると、横線の描かれた紙の束…楽譜だ。
思わず振り向いて見ると、先ほど舞台で3位に入賞していた…あのバイオリンの彼女と伴奏者の彼だった。
「ユウトくんはゆっくり来て。先にタクシー拾っておくから」
と女の方がバイオリンケースを持っているにも関わらず、更にスピードを上げて横を通りすぎて行った。
相当、急いでいるようだ。
ユウトと呼ばれていた男の方は走りから歩きに速度を変えて、手には書類。
もう片方で携帯電話を持って相手と話し中らしい。
あの時の茶封筒だ。
横に並んだ時にチラッと見てみると、横線の描かれた紙の束…楽譜だ。