キラキラと輝く失意の世界で君を恋う
ーーー
「はい、どうぞ」
いっちゃんからアイスを受け取り一口。
冷たい……。
けど。
大好きなハーゲンダッツのはずなのに。
いっちゃんに奢ってもらおうと買うのを我慢して、やっと食べられた限定品なのに。
……味が全然分からない。
「由さん?やっぱり元気ない?」
「あるある!元気も元気!いまの私は無敵だよ!」
「あはは。無敵かー。
やっぱり格好いいな、由さんは。
見た目はか弱そうな女の子なのにどこからそんな格好良さが発生するの?」