キラキラと輝く失意の世界で君を恋う
「わんっ!」
いっちゃんは手でわんこのおててをもしていた。
「俺って可愛い?」
そう尋ねてくるいっちゃんの頭には……。
わんこ用の帽子が乗っかっている。
っていうか頭に押しつけて。
小首を傾げてこっちを見ている。
「うわー!可愛いわんちゃん!
はいはいはい!こっち見てー」
「わんわんっ!」
「いい、すごくいいよ!ちょっと待ってね?
写真撮るから!」
「え?それは嫌だ」
「ちょっと!せっかくノってたんだからもう少し付き合ってよー」
「ええー」