めくるめく愛と切なさのお話に、心の奥がきゅぅっと音を立てました。
―愛を確かめたくて、ちょっと意地悪な自分が顔を出す。
そんなとき誰だってあるはず。
―独りで居るより二人の方が孤独を感じる
そんな関係、きっと少なくない。
そんな現代社会の恋愛事情がみずみずしくも切なく描かれていました。
情事の後の少し冷えた視線の中進んでいくお話は臨場感さえも感じます。
むしろ情事中よりも色っぽいかもしれませんね。
文章は一文一文とても丁寧で、かつ難し過ぎず上品さを感じました。
だからですかね、『不倫』と言う題材を扱っているのに、下卑た感じはちっとも受けませんでした。
むしろ爽やかな感じ。
とても素敵な作品をありがとうございました。
皆様も是非ご一読を。