【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
流の怪我が治って1週間が経った。
信じられないくらいの回復力
同じ人間だとは思いたくない...
しかも刺されたキズまで治ってるんだもん、この人絶対人間じゃないよ...。
「ムギぃー!!おーいムギー!!」
学校を長い間休んでた私は
昨日久しぶりに学校に行ったら、だいぶお怒りの担任が何も言わずに課題を渡してきた。
イスに座りながらその課題と睨めっこしていたのに
のんきに私の名前を呼ぶ流の声が耳に滑り込んでくる。
「もうっ...流なに!!??」
一歩も動かず、イスに座りながら大きな声で返事をする。
「パンツ忘れたから、俺の部屋から取ってきてくんねーか!?
今シャンプーしてて手が離せねえ!!」
「ええええ!!?
自分で取りなよー!!
なんで私が流のパンツを...っ」
「頼む!!これはお前にしか頼めねーことなんだ!
俺が人にモノを頼むのはこれが初めてだ」
えっ、なにそれ、キュンときた。
つまり私が流の初めての人ってこと!?(※違います)