【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
流が私の口元にアイスを持ってくるから
チョコアイスが唇にフニって。
突然の間接キスに戸惑いを隠せない。
カァ〜っと、漫画のキャラ並みに顔が赤く染まる。
「なに赤くなってんだよムギ。
お前、俺と2回もキスしてんのに、なにを今更」
「ばっ...ばかあ!!
流なんか嫌い!!もう...っ、課題するから出ていって!!」
「はあ!!??嫌いってなんだよ!!?
おいムギぃぃぃいいい!!嫌いってなんだ説明しろ!!??」
流の背中をグイグイ押して、無理矢理部屋の外に出した。
もう入ってこれないように鍵をガチャりとかける。
部屋の外から流がギャーギャーなんか言ってるけど
今の私の耳には届いていなくて。
唇に触れたアイス
冷たくて、気持ちよくて、流との間接キス。
好きって...自覚したら
なんかもう色々意識しちゃって恥ずかしくなってくる。
結局、唇に残ったチョコ味のせいで課題に集中できず
次の日、学校の机に暗いオーラ全開で伏せていた。