【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー






流と同じものが食べたい。


だって一瞬で決めちゃうほど美味しいんでしょ?
そのシチュー。



店員さんを呼んで、シチューを2つ注文して
メニュー表を下げてもらった。



数分してやってきたシチューに目が輝く。


真っ白な世界に、野菜達が色をつける。





「わあー!!美味しそー!!
いただきまーす!!」



口の中に含んだ熱いシチューに、頰っぺたが落ちそう



美味しい、素敵、なにこれやばい。



「ムギ、ムギムギ」



なにやらソワソワと。
シチューを美味しそうに食べる私を見て、流がポケットからスマホを取り出す。





「ぎゃわいい、ぎゃわいすぎるだろお前。
写真撮っていい?」



「んっー!!!!」




まだ完全に噛み終えてない野菜を飲み込んで
慌てて両手で顔を隠す。




「しゃ、写真だけは絶対やだ!!
恥ずかしいもん!!」


「えっ、別に良くね?
俺、ムギのその幸せそうな姿スマホの待受にしたいんだけど」


「無理無理!!!!絶対やだぁ!!」


「...どうしてもダメか?」


「...っ...!?」







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