【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー




静かなお店の中


大きな声でバカップルみたいな会話をしたせいで
周りに居るお客さん達にクスクス笑われてしまった。



うう...恥ずかしい。



ちょっとだけ冷めたシチューを完食して
流とくだらない話をしていると。





「ーーーーふざけないで!!!!!!!!」




突然、女の怒りと悲しみを含んだ震え声が
少しだけ離れた後ろの席から聞こえてきて、心臓バックバク。



「...なんだ?カップルの喧嘩か?」



メニュー表を広げながら、流は興味無さそうに店員さんにチョコパフェを頼む。




「ーーーあんたなんて大っ嫌い!!この最低男!!」



ーーーパンッ!!と乾いた音が店内に響く。



女の人は履きなれた高いヒールでコツコツと。
雫をキラリと床に落として泣きながらお店から出ていってしまった。




お店の中は気まずさMAX。


でも流は今さっき頼んでやってきたチョコパフェを
この変な雰囲気なんて気にせず美味しそうに食べる。








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