【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
「きゃっ...!!!!!!」
ヌッと突然現れた男の顔に驚いて尻もちをつく。
「...おいおい"元"仲間の俺の顔を見て驚くとは...さすがに失礼なんじゃねーの?"紬"ちゃん」
「ーーーッ!!!??」
息を呑んじゃうほど驚きの連続だ。
立ち上がってスカートについた砂を手ではらう。
「なんで...なんで山崎(やまざき)くんがここに...」
「それはこっちの台詞だよ紬ちゃん...。
なんであんたが神庭と一緒にいるんだよ...?」
「...」
「...あぁ、さっそく新しい男でも見つけた?」
「ちがっ!!!!」
「悪そうな男なら誰でもいいんだね紬ちゃん...。
だから総長みたいな悪い男に簡単に引っかかるんだよ。馬鹿だな~」
「...っ...!」
神庭さんに気を取られて全然相手のこと気にしてなかった
ーーーだから。
神庭さんと今闘ってる不良達がまさか...夜季(やき)だったなんて...予想なんて出来るはずないよ。