【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
「ああ...分かった。
おう...じゃあな。」
耳からやっとスマホを離した流は、難しい顔をしてスマホ画面と睨めっこ。
急に流の雰囲気がガラリと変わった。
「流...あの、さっき言いかけてた言葉なんだけど」
私も私で告白の事でいっぱいいっぱいだったから
空気を読まずもう一度仕切り直して告白しようとベッドの上で正座する。
すると、流はベッドから立ち上がって
寒さで冷たくなってるドアノブに手をかけた。
「悪いムギ、ちょっと色々あって圭と会ってくる」
「へっ!!??なっ、なんで!!??
だって今日はクリスマスイブでご飯だって今から...」
「ほんと悪い。
でも、ほら、今後の夜季の事についてらしいから、どうしても行かねーと」
「...」
「...できるだけ早く帰ってくるから、さっき言おうとしてたやつ、後で聞かせてくれよな」
「...」
「...鍵閉めてくから...眠かったら先に寝とけよ?
じゃあな」