【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
パタン...と寝室のドアが閉まる音は静かだったのに。
家から出て行く流の気配は、嫌に靴の音がうるさかった。
最悪
サイアク
さいあく。
流ってばほんと...
「さいあくだよバカぁ...」
普通あの状況で電話取ったりなんかする!!??
しかも帰ったら話聞かせろとか...死んでも告白なんかしたくなくなってきた。
「...はあ...」
上手くいかないね、恋って。
せっかくのクリスマスイブ
なんだかんだで楽しい1日になると思ってたけど...
私に聖なる夜は来なかった...