【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
山崎君の口から出る冷たい言葉がグサグサって。
心は真っ赤に血の海を作った。
圭と愛し合っていたあの日々も
みんなと...仲間達と笑いあっていたあの頃も。
全部全部ウソなら...
一体私はなにを信じればいいの...?
ぐわんぐわんって、視界がボヤけてそのまま地面に体を預けようと思った
ーーーが。
「おいおいおいおい、女叩くなんてひどいじゃねーか?
お前それでも人間か?」
倒れそうな私をタイミング良く受け止めたのはタバコを吸ってる神庭さんだった。
「おい生きてっか女、この俺様が助けてやらんでもない。
いや、もう助けてるけど、いや助けるつもりはなかった...いやまあどうでもいいやお前のことは。」
ペラペラと私の耳元で喋る神庭さんは、心底私の頬の怪我なんて興味無さそう、いや絶対ない。
"それより俺が気になるのは..."と怪しい目つきで神庭さんが山崎君を捉える。