【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
こんな可愛い流に告白しないなんて、色々ともったいないよ私。
もうクリスマスマジックなんて、頼らなくても言えるから...
ほら、積もったよ、雪みたいに、愛が。
「すき...」
「...あ?」
「私の好きな人...流だから...」
「...嘘だろ、」
「ほんとだよ。
流しか見てないし、流しか見えないの。
なのに流、まだ圭のこと好きだとか勘違いするし、クリスマスなのに帰ってこないし...ほんっと」
"意味わかんないんだから"
ーーーぎゅっと抱き寄せられ、告白して赤くなった顔にキスされた。
緊張して全身が震える
でも、そんな事よりも。
流の顔が...信じられないくらい緩んでいて、幸せそうなその顔に見惚れてしまった。
「意味わかんねーのは...おめぇの方だろ、ムギ」
「...すき」
「うるさい黙れ。
いや、うん、ごめん。やっぱもっと言って」