【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー









持ってるチョコレートをグイグイと胸に押し付けてくる店員さんに迫力負けして結局買うことに。




「ありがとうございました〜!!!!」



チョコレートが売れて上機嫌の店員さん。


苦笑いしながらお店から出た。


もう絶対ここには来ない...怖すぎる...。



















バレンタインデー当日。



晩ご飯を終えて、胸のドキドキが止まらないなかでのお皿洗い。



緊張しすぎて手は震え何回お皿を割ったことか。



つ...ついに

ついに渡すんだ...


頑張れぇ...頑張れ私!!!!



流が食べ物で喜ばないはずないもんっ、うん!!





「ムギ...お前皿割りすぎ」


「わっ!!!!!!」



私がボーッとしてる間に隣に来ていた流は
台所に積もり積もった割れたお皿を持って苦笑いしていた。



「ちょっ...!!
いつの間に...っ、びっくりするじゃん!!居るなら話しかけてよ、もう!!」



「あ?
さっきからずっと『風呂上がったぞー』って言ってるのに、お前が無視するから何かあったのかと思ってキッチン見に来ただけだろ?」



「うっ...」



「...?
お前、今日朝からずっと変だよなァ?
なんかあったのか?」



「...ない、もん」








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