【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー





目の中にキラキラと星屑を散りばめながら
私の目の前に手の平を差し出してくる流。




なんって図々しいやつ。



他の子からチョコレートたくさん貰ったくせに
私からも貰おうなんて...。




「絶対やだっ!!」


「あ?」


「私のを最初に受け取らなかった流になんかあげないからっ!!!!」





ぷいっ!と、そっぽ向きながら洗い物に集中。



この季節には辛い洗い物を済ませてリビングでお笑い番組を観ていると。




「ムギちゃん、俺ムギちゃんのこと好きなんだけど」




ソファに座ってる私の膝に流がごろんと頭を乗せてくる。



甘え上手すぎる...でも今回は折れてやんないから。




「マジでくれって。
なんで他の奴からは貰えたのに、お前からは貰えねーんだよ?」




「だって先に他の子から受け取ったじゃん...
それ食べればいいじゃんか」



「あーもう、うるせえな。
俺はお前から貰いたいって言ってんじゃん。
いいからよこせよ」






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