【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー





キッチンに戻って冷蔵庫の奥の奥に隠してあるチョコレート様。



今までよく見つからなかったねって、褒めてあげるね。



冷えて綺麗に固まったチョコレートを手に取ってみたけど
可愛いラッピングは崩れてなくて安心した。




リビングに戻ると
さっそく手を伸ばして待っていた流にドキドキしながら渡す。




「こ、今度は手作りにするから...っ」



「別に、ムギから貰えればなんでもいいって。
いただきます。」



あぁ、可愛いラッピングが流の手によって無残な姿に...




四角い箱が顔を出して、その中に色んなチョコが入っていた。



流は綺麗な指で一つだけチョコレートを摘むと。




「んっ、うめーじゃん。
さすがムギちゃん、見る目ある」




残り5つをバクバクと惜しむことなく食べ終えた。




「...」



「んっ、どうしたムギ」



「流見てたら...私も食べたくなってきちゃった...」





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