【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
*
「ねぇ、今日圭と久しぶりに2人で話したよ」
夜、ソファに寝そべってゲラゲラ漫画を読んでいる流の隣にちょこんと座る。
「ほーん、なんの話したんだよ?」
「気になる...?」
「別にー?」
本当に気になってないみたい。
流が私から漫画に目線を戻す。
「...前から思ってたけど。
流って圭と私が元恋人って関係にヤキモチ妬かないよね?」
もうちょっとヤキモチ妬いてくれてもいいと思うんだけど...
ほら、私達恋人なんだし。
それに私は流の過去の女関係すっごく気になってるのに
流ばっかり余裕でなんだかムカつく。
...私ばっかり好きみたいじゃんか。
「あー?だって圭だぜ?
あいつの事信用してるし、別に今更ムギに手出すわけないだろ」
「でもほら...もうちょっと妬いてくれたっていいじゃん」
「難しい話だ。
俺はどっちも好きだからな」