【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
夜季は人数が多いから下手に手を出せないんだと思う。
あっちもバカじゃないから
力だけで喧嘩売ってくるとは思えない...
って圭が言ってた。
確かに夜季は人数が多い。
だから倉庫にあんまり物を置かないようにしてる、皆入れるようにね。
家具なんてソファだけだし
座れるのも流と圭と幹部ぐらいだし
でも流石に冷蔵庫は欠かせないよね。
さっき開けたら食べ物いっぱい入ってたし
しかも全部お菓子...多分全部流が入れたんだと思う。
「ねぇ流...なんで私まで夜季に来なきゃいけないの?」
私1人だけ女の子なんだよ...?
男に囲まれながら過ごす放課後なんて苦痛だよ苦痛。
「あれ...?ていうか私、流の恋人だから"姫"ってこと?」
あんまり気にはしていなかったけど
流が夜季の総長だからそうなるのかな...?
「なに姫とか寝ぼけたこと言ってんだよムギ。
お前は俺だけの女だ、俺がちゃんと護るから"姫"になる必要なんかねーよ」
「...うん?」
「大体"姫"なんて柄じゃねーだろお前。
どっちかつーと女王だ女王!!!」
「〜〜〜〜っ!!!!」