【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
ポケットからハンカチを出して
蛇口から出る水で濡らした。
そのハンカチを叩かれて真っ赤になってる優美の頬に当てる。
「...こんな事して、ただで済むと思ってんの?」
言いながら優美から目線をいじめっ子達に変えた。
「はあ?つーかなにあんた。
あんたに関係ないんですけどぉー」
「ぷっ、ヒーロー気取り?
あーうざいうざい」
「ブスは引っ込んでろよ」
迫力負けしてしまいそう...さすが現役いじめっ子達は迫力が違うね。
でもね、もう優美と私は友達なの。
友達を見捨てることなんて...出来ないから
とにかくこの人達を睨み続けた。
すると
後ろから制服を引っ張られて膝がカクンと落ちそうになった。