【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー







「ほんと...?
私のお節介のせいで余計にいじめがひどくなったらどうしようってずっと気になってたんだー...」





ホッと胸を撫で下ろして
心配事が消えたらなんだかお腹が空いちゃって
目の前にあるお弁当に思いっきり食いついた。





「ほんといじめって最低だよねー!
あんなもん将来の役にも立たないのに、ほんとよくやるわー」




梓がパンを小さくちぎって食べながら言う。




正義感の強い梓は、優美の事を話したら
すぐに優美を受け入れてくれた。



最近は休み時間は大体3人でいることが多くなって
優美の笑顔が少しずつ増えていくことに幸せを感じる今日この頃。





てか...確かに梓の言う通り



なんであんなくだらないことするのかな?



ストレス発散?
それとも単に気に入らないから?




...そんな個人的な理由なら
絶対許せないよね、そんなことする人。



いくら自分がストレス抱えてたって
それを発散するために人を傷つけていい理由にはならない。




いじめに理由なんてないのかもしれない


あったとしてもするもんじゃないよ、あんなもん。







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