【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
放課後
梓と優美の力を借りて、なんとか圭にバレずに学校から脱出することに成功。
...きっと今頃圭プンプンのプンだろうなぁー...
お家に帰ったら流の怒ってる姿が目に浮かぶ。
でも仕方ないじゃん、私だって遊びたいお年頃なんだしっ!!
そもそも流が最近夜季の事に目を向けてばっかりで
私と恋人らしいことしてくれないのが悪いんだもん!!
「ふんっ!!!!」
「...どうしたの?紬」
「なんでもないよ優美、それよりどこ行こっか?」
「あー私ね、あっち行きたいな〜、最近出来たケーキ屋さん。
そこで女子会でもしよーよ」
「あっいいね!さんせーい!!」
制服姿で3人。
楽しそうな私達が街を歩けば男の人にだって声をかけられて。
でももちろん断る。
私は彼氏がいるから
梓はもっとカッコイイ人がいいから
優美は男の人が苦手だから。
皆それぞれ理由を持ってて面白い。
でもあんまりヤキモチを妬いてくれない流のことを考えたら...
話すぐらいしておけばよかったかな?って。
ちょっとだけ残念に思う乙女心は複雑なんです。