【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
「てかさ...、さっきからあの人達、私達のことすっごい見てない?私の気のせい?」
コソッと急に小さな声で喋りだす梓。
梓の目は少し後ろを向いていて、その目線を辿ると
確かにこっちをニヤニヤした顔で見てる男性2人。
...ケーキ屋さんに来てケーキ頼まないでコーヒーばっかり飲んでるし...
なにしに来たんだろうあの2人。
見た目もヤンキーっぽいし
怪しい、怪しすぎる。
「ねぇ、帰ろっか」
怖くなったのか優美がボソリと呟く。
私と優美は黙って頷いて、レジに向かおうと立ち上がった時。
「ねぇ彼女達、女3人でケーキなんてつまんなくない?」
「俺らと話そうよ、そしたらここのケーキもっと美味しくなるかもよ??」
私達のことをずっと見ていたチャラ男...てか不良?が
こっちのテーブルに手をつけて話しかけてきた。