【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
梓の肩を抱き寄せる金髪男。
「ちょっと...!」と止めに入ろうとした私も
金髪男の仲間に肩を抱き寄せられて口を止められた。
「楽しくいこうよ、な?」
「俺ら可愛い子大好きなんだよ〜」
軽い、軽すぎる。
きっと女なら誰でもいいって思ってるんだ。
遊び慣れしてるなら私たちの1人や2人くらい
せめて口説けるようにならなきゃ!
「あのね...っ」
ついに溜まりに溜まった怒りを爆発させようと
私の肩から離れようとしない不良の手を軽く叩いた時
ーーーパシャッ!!!!
と、水のかかる音が軽く聞こえて一瞬だけ無言になる。
男は服が濡れていて間抜けヅラを晒す。
梓にベタベタしていた金髪さんもこっちに顔を向けた。