【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
*
カチャリと鍵を挿して開けたドアはいつもより重たくて...
「ただいまー...」
こんな時間まで連絡しないで遊んでたなんて...
きっと流に怒られる。
てか連絡する暇もないくらい...今日は色々と大変だったんだもん...
遊んだ気もしないし最悪だよ。
真っ暗な家の中を重い足取りで歩いて
リビングへ直行。
暗闇に目が慣れたら、なんとかスイッチを見つけて電気を付けた。
すると
「わっ!!!!」
びっ...びっくりした...
心臓が止まるかと思っちゃった。
電気もつけずにソファに座って俯いてる流の姿がすぐそこに。
「...なにしてた?」
「...へっ?」
「こんな時間までなにしてたんだよ?」