【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
「ちょっ流なに言って...っ!!!!」
そもそも出て行ったのは私が圭と2人で暮らしたくて家出したのに...
「黙ってろムギ、話をややこしくするな」
ボソッと呟かれて口が流の言うことを聞いてしまう。
もしかして流...私と圭を庇ってるの...?
それなら尚更、流は関係ないしむしろ行き場のない私を助けてくれた恩人なのに...!!
「お前か...紬をたぶらかした男は...」
お父さんが流の前に立つ。
「やめてよお父さん!!流は本当に何にも関係ないの...!!」
「黙ってろ紬!!」
「...っ!!」
「...お前も年頃だ、別に男がいようと構わない。
だけどな、その前にお前らは子供なんだよ」
「...」
「少しは...反省しなさい」