【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー



こんな幸せでいいのだろうか、とか考えながら。

今日は背筋を伸ばしながら、授業を受けることができた。


残りの学校生活
少しでも楽しもうと思えるようになったは、私が変わったからなのかな。


気持ち一つで世界が変わる。


ーーそして。



「ムギちゃん遅えーの」


時間の流れは早く、すぐにやってきた放課後。

学校近くのコンビニで、流と待ち合わせしていたら。


この男はコンビニの駐車場で、バイクに跨ったまま、アイスを食べていた。


流の首には、柔らかそうな生地のマフラーと、手には季節に合わないアイスがある。


その姿が妙にしっくりくるんだもん。


やっぱり流は意味不明な生き物だ。



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