【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
梓は今、わたしが他の男と暮らしてることを知らない。
さすがに親友でも言えないよ...流と暮らしてること。
梓のことだから、絶対質問攻めしてくるし
知らない人の家に居座ってるなんて言ったらすっごい怒られそう、だから言えない。
チャイムの音と共に先生が教室のドアを開いて入ってきた。
自分の席に戻る梓を横目に、始まる授業はなんともつまらない。
時間は当たり前のように過ぎた。
授業中ずっと圭に睨まれていたことなんて、私は知らない。
緊張の糸を解かないまま過ごした学校にやってきた放課後、謎の解放感に深いため息を吐く。
...やっと終わった
「それじゃあ紬!わたし合コンあるから、さきに帰るね!!
明日もちゃんと学校来てね??ばいばーい!!」
「うん、梓ばいばい!」