【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
嫌いな授業であんなに疲れてたくせに、合コンってだけで復活する梓に手を振って、梓が教室から飛び出していくのを横目で見ていた。
「ーーー案外、平気そうなんだな紬」
前触れなしに頭の後ろから聞こえてきた低い声
胸の奥がヒヤリと冷える。
...この声を覚えていないわけがない
「...圭...」
ゆっくり後ろを振り向くと、怖い顔して私の隣にある机に手をつけてる圭の姿が、嫌な予感しかしない。
「ちょっと時間、作れよ」
「...なにする気?」
「なんもしねーよ、お前が生意気な態度取らなきゃな。」
「じゃあ無理、今の圭に殴られたら、絶対傷跡残るし。
絶対手出さないって約束してくれるなら、話聞いてあげてもいいよ...」
「...会わない間に随分と生意気になったな。
むかつくぜ、神庭の影響か?」
「流は関係ない...それより話があるなら早く済ませて」