【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
流と話してると、喉の奥がキュッて詰まる。
弱ってるときに、そんなこと言われたら惚れちゃうよ、バカ。
流に、ちょこんと絆創膏を傷口に貼られ引き続き料理を作る。
今日はハンバーグ、味見していつもより美味しく出来たとオシャレなテーブルの上に様になるように置いた。
「ねえ流、パーカー借りてもいい?」
ソファに投げ捨てられてあった流の真っ黒なパーカーを手に取って、相変わらずいい食べっぷりを見せてくれる流に聞く。
「別にいいけど、どっか行くのか?」
「うん、ちょっとコンビニに」
「...?食いもんなら冷蔵庫にいっぱいあるぞ?」
「欲しいものが...あるから」
「...そうか。あんまり遅くなるなよ?」
「うん」