【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
それから二日が経った。
絶対安静の流を見張ってないと絶対外に出ちゃいそうだったから、そのまま学校を無断欠席。
ベッドでゲラゲラと漫画を読んでる流の横で、掃除をしていた時
チクチクとなにやら視線が...。
「流...なに?」
漫画を捲る手を止めて、私をジィーっと見てくる流に、こっちも掃除をする手を止めて目を合わせた。
「ムギ、ちょっと隣来いよ」
ちょいちょいと、手招きする流が可愛くてベッドに腰を下ろす。
ニギニギと、なぜか私の手を触ってくる流。
撫でたり握ったりの繰り返しに、ちょっとだけ恥ずかしくなってきた。
「流、どうしたの...?
寒いなら、手袋持ってこようか?」
「いやっ、手錠はめたせいで、せっかく綺麗なムギの手...傷つけちまったなー...と、深く後悔」
「...っ...」
「ごめんなムギ。
痛かったろ?...マジでバカだったな、俺」