【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー






夜、お風呂に入れない流の体をタオルで拭いていた時。


男の裸なんて見慣れていない私からすれば
流の体なんて、そりゃあもう色気たっぷりすぎて最初は鼻血がだらだらだらと鼻からこんにちわ。



でも3日目ともなると見慣れて、簡単に触れられる。



細く見えて、脱ぐと意外にガッシリしてる流の体。



鍛えてるのかな...?と、筋肉がついてる場所を遠慮なしに触っていると、ぺしっと頭を軽く叩かれた。



「てめぇ...この俺様の体を無許可で触るとは。
金払え金。
それぐらい俺の体には価値がある」



「なにそれナルシストすぎるよ。
大体なにしたらそんなに筋肉つくの?」



「あ?喧嘩、ケンカ、けんか。
朝も昼も夜も喧嘩売られる俺からすれば、喧嘩売ってくる奴はサンドバッグ。
おかげでムキムキだ、見よ!この筋肉!!」




ムキッ!と腕に力を込めて得意げに立派な力こぶを見せつけてくる流。



正直うざくてしょうがない



男ってどうして筋肉自慢したがるんだろう...




< 94 / 390 >

この作品をシェア

pagetop