路信の事は知っとけ!

②鹿乃子の視点---恐怖と疲労と風邪ッぴき

(怖い。男の人だ…。目立たないようにしないと。)

そう考えると涙があふれてきた。

自分はもう日本に帰れないのでは。

イタリアマフィアに殺されるかも。

それより、今この雨の中で倒れて死んでしまうかも!


そう思うとなんだか寒気がしてきて、少し熱っぽい事に気付いた。

(そうだ…。朝からちょっと頭痛がしてたんだ・・・。お薬持って来てないよなぁ。)

薬は今無い。

千沙が持っているのだ。

雨とも涙ともつかない液体がその場に座り込んだ私の両頬を濡らし始めた。
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