気づいたときには
「あなたには関係ないでしょ?」

冷たく言われた

そりゃそうか

もう俺には関係ない

元妻が左手で髪を耳にかけた

左手の薬指に指輪が光っていた

遅かった

でもあの男ならきっと2人を幸せにしてくれるだろう

きっと俺以上に...


「元気でな」

俺はそう言うと元妻に背を向けて歩き出した
< 12 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop