ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


「まさか亜実戻ってくるなんて知らなかったよ〜!」


「あれ?響くんから聞いてなかったの?」


「だって私ひび……真島とは小学生以来関わってないんだもん教えてもらえるわけないじゃん!」


ふと黒板の方を見ると教卓の周りに溜まっている男子の中心に響くんがいるのが見えた。


「ふーんそうなんだ。あ、そう言えばさ響くんで思い出したんだけど、響くんいつからあんなに変わっちゃったの?」


「んークラス違ったからあたしもよくわかんないんだよね。中学校で一時期不登校になった時期があってさ。久々に学校戻ってきたらあーなってた…って感じ?」


果歩ちゃんは興味なさげにフルーツジュースをストローで吸い上げる。


「不登校って。何かあったのかな?」


「さぁ?あたしもよくわかんない。でもあんま深入りしない方がいいかもよー?真島、過去の事知りたがる子嫌うらしいからさ。」


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