ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。
「夏休みに俺が田中に拒否られたって言うの、亜実も聞いてたろ?」
「う、うん。」
思い出したくないけど思い出しちゃう。
「俺さ、痩せてから何人か告白されたんどけど、田中みたいに拒否られるんじゃねぇかって考えるとすごく嫌で全員振ってたんだ。
もう1つ理由もあるんだけど…」
「もう1つ?」
「うん、あとから話す。
とりあえず、拒否られるってずっとビクビクして、俺…自分の気持ちも伝えれないままは嫌なんだ。
強気な外見装って本当は昔のまんま弱気なんだよ。
だから勇気振り絞ってちゃんと俺の気持ち伝える事にした。」
そう言って私の隣で前を見据えてた響くんは私の方に向き直りはっきりと簡単に、でもとても愛おしそうに微笑みながら
"俺……亜実が好き"
そう言った。