ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


「うん……わたしも、響くんが好き!
わたし響くんが悲しむようなこと絶対しないから!
響くんの事ぜーったい幸せにしてあげる」


夏休みから止まってた私の時間がゆっくり暖かく動き出す。


「"幸せにしてあげる"ってそれ俺のセリフ」


響くんは軽く私の頭にゲンコツすると優しくわたしを抱き寄せた。


「本当ありがと。俺今すげぇ幸せ。」


その言葉に顔が熱くなるのを感じたわたしは響くんの背中に腕を回して胸にギュッと顔を埋めた。

そんなわたしの頭を響くんはそっと撫でてくれる。


「実を言うとさ俺小学校の頃から亜実の事好きだったんだ。
初恋ってやつ?」

「え!?そうなの?」

「うん…でも亜実鈍感だからさ俺が同じ空間居るのも気付かずタイプじゃないだの言うから告白できなかったってゆうのがもう1つの理由。」

「え〜だってあの時は恋愛感情とかなくて。
でも恋したのはわたしも響くんが初めてなんだよ」

「亜実の事だからそんなこったろうと思った。」


なんていじめっ子のような笑を浮かべるからわたしはムッとした。


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