ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


「そこまでして引かなくていいだろ。ったくいちいちめんどくせぇやつ」


呆れたように頭の後ろに手をやってため息混じりに言い放った。


んな⁉︎


「そ、そそそんな酷い事言わなくたっていいじゃん!」


昔の響君とは似ても似つかないその言葉遣いにやっぱり戸惑いを隠せず慌ててしまう。


「と、とりあえず、お兄ちゃんの大学こっちでまたここに戻ってくることになったから、よろしくね!翔真くんにもよろしく伝えといて」


「おう、翔真なら中居るけど挨拶してくか?」


「い、いい!今日は帰る!」


両手をヒラヒラさせながら私は逃げるように家へと走り帰った。


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