ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


「お、やっぱり亜実も欲しいのね。
本当趣味合うね私達!オソロで買っちゃいますか!?」


なんて言いながら嬉しそうにスマホをしまって残ったパンケーキを食べ始める。

絵里と出会ってほんの1ヶ月程度だけど、ずーっと前から友達だったみたいに居心地良い。


私達は次のデパートに入りプリ撮ってからお目当てのチークを見に行った。

キラキラしたお店の雰囲気がこれまた好きなところ。

陳列してあるリップや香水などを手に取りながら私は絵里に声をかける。


「絵里はコスメの事とか詳しいよね。オシャレ大好きってイメージ」


「本当!?頑張ったかいあるな〜」


「なんでそんなに頑張ってるの?」


「やだな〜好きな子に振り向いて欲しいからに決まってるじゃん!」


少し照れた様子の絵里を見て、私は自ら墓穴を掘ってしまった事に気づく。


「えっと…響くんだっけ、好きな子って」


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