ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


「でねー響くんすごい上から口調なんだよ?変わりすぎててどう接していいかわかんないよ。」


「そりゃ8年も経ってるんだ響だってかわるだろ。大人にも近づくんだし」


夜ご飯のハンバーグを一口サイズに切りながらお兄ちゃん(大和)は呑気にそう言う。


「それは私だってわかってるよ?だけど性格まであんなに違うと困っちゃう。」


「あらあら、大丈夫よ。明日からまた同じ学校なんだしまた前みたいにすぐに仲良くなれるわ。うん、このハンバーグ美味しいわね」


お母さんは自分の作ったハンバーグを自画自賛しながらお兄ちゃんと同じく呑気なことを言う。


「そうかな〜。不安でしかないよ〜」


実際私は本当に不安でいっぱい。


だいたい私はあんな感じの上から目線でツンとした人が少し苦手…


いわば、響くんは私が最も仲良くなれないタイプの人だ。


だから余計不安。


< 6 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop