ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。
「嫌だ……そんな奴友達でも無いし、何て思われたってもうどうでもいいよ。」
「え、絵里?」
「私に友達なんて必要ない……亜実は響くんに近づくための踏み台だったんだから」
その顔は冷めきってて
冷たい視線を痛いほど感じる。
「てめぇふざけてんのか!?おい」
さらに怒りを増した響くんは絵里に掴みかかる。
「やめて!響くん!」
「………亜美?なんでこんな奴かばうんだよ」
「ははは、別に友達でもない人かばって得することなんてないよ?」
絵里は胸ぐら掴まれても驚きもせず、ずっと私に冷たい視線を送る。
「だって…さっき言ったこと本心じゃないと思うから。」
「はぁ!?本心だって……あんたみたいな可愛くもない子友達でもなんでもない。」
「てめぇ、もっかい言ってみろや」
「嘘!そんなのうそだよ。」
今にも殴りかかりそうな勢いの響くんを止めるため慌ててそう口に出した。