ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。
「なんかね。なんだろう、前に聞いた昔の響くんと今の絵里が重なっちゃって。
響くん助けることはできなかったけど、絵里の事助けてあげたいって、ここで絵里の事1人にしちゃ絶対ダメって思ったんだよね。」
「は、俺に重ねんなよ。なんか俺と榊原が似てるみてぇでなんかむかつく。
俺あんな酷くないし。」
あからさまにふてくされてる響くん。
うわ〜わかりやす。
なんかちょっとだけからかってやりたい…
「すごく似てる」
響くんをからかうつもりで口に出す。
「はぁ!?あんなのと一緒にすんなバーカ
俺が来なかったらお前殴られてたんだぞ?
感謝くらいしろよな。」
思った以上にさらにふてくされてる。
「冗談冗談。絵里は絵里、響くんは響くんだよ。
でも、響くんの昔の話聞いてなかったらきっと私何も言い返せないまま絵里と縁切ってたかも。
なんか、ありがとね、それと助けに来てくれてありがとう」
響くんに向けて笑顔でお礼を言うと
おうって短く返事が帰ってきた。
「じゃー帰ろっか。」
そう言って少し薄暗くなった帰り道を響くんと肩を並べて帰った。