ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。
「なぁ……亜実?」
「ん?どしたの?」
じゃあねって言って家に入ろうとした時、不意に響くんに呼び止められ振り向く。
響くんは何か迷ってるように目を泳がせてる。
「俺と…………」
言いかけた言葉を飲み込むように口を閉じてしまった。
「ん?なになに?」
「なっぱ何もねぇ。じゃーまた明日な。」
「何それ〜変なの。また明日ね〜」
今日は帰りも響くんはほとんど話さなかったし
言いかけた事も言わないし、なんだか変なの。
頭の片隅に疑問を浮かべながら私は家に入った。