ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


「髪型はねこうして巻いていくんだけど、難しいからこれは練習次第。
はい、できた…こっち見て。」


メイクと髪のセットが終わり絵里が机にコテを置く。


「え〜あんた別人じゃん。やっぱ私メイクの達人!ほら見てみ?」


カバンから取り出した鏡を私に向ける。

そこには童顔だった私の面影なんて全くなくて、大人っぽい人が映る。


「うそ…すごい。絵里すごいよ!本当にすごい!」


「ま、まぁ女子だったらこれくらいできて当然でしょ。」


こうやってツンとしてるけど褒められて顔はとても嬉しそうにしてる。


「へぇ〜すごいね本当。」


まつ毛なんて、いつもの倍くらいあるし。
目の大きさだってひと回り大きくみえる。

メイクってすごいんだ。


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