ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。
迷い
「それで?こんな遅くまで亜実連れ回してどうゆうつもり?
別に付き合ってるわけでもないでしょ?」
亜実が家に入ったのを確認した大和は少しきつめな言い方で話をきりだしてきた。
「別に。大和には関係ねぇよ。」
「関係ある。俺の大事な妹だからね。
こないだもかなり遅くまで2人でいたんでしょ?」
「まぁ、そうだけど。」
大和は別に怒るわけでもなく淡々とした口調で話を進めていく。
「なんかさ、響にもいろいろあったんだろうっていうのはわかるけど。
ただ、こんなチャラけた男に遅くまで妹が一緒だと不安だから。
襲われでもしたら気が気じゃないからね。」
さっき、亜実の事一瞬でも襲ってしまいたいと思っていた自分を思い出し何も言い返す言葉が出てこなかった。
「もしかしてだけど、亜実に手だしたの?」
「………」
「はぁ!?ふざけんなよ!なんか言えよ。」
黙り込んで俯く俺に大和が珍しく声を荒らげて怒った。