ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。
「助けてあげたいのはやまやまだけど、私達が変に首つっこんで逆効果になるの嫌だし。
迷いどころだよね。」
果歩ちゃんは迷ってる素振りを見せる。
その横で凄くどうでもよさそうにさっき買ったばかりのメロンパンにかじりつく絵里。
「どーしよーーー。絵里!いい案ないの?」
頭をかいて大きな声を出した果歩ちゃんは絵里の肩をゆさゆさ揺らし始める。
急に揺らされたもんだから絵里は少し驚いたようにビクッとなった。
「んーないことはないけど。特にない。」
「結局どっち!?もーしっかり考えてよね!」
「まぁまぁ、絵里はこうゆう性格なんだし許してあげてよ」
無いと言われてますます慌て出す果歩ちゃんをなだめるように言う。
「そうだね。落ち着く…よし!
放課後私は部活だし、学校では響くんの周り女子か男子誰かしらいるしなぁ…」
うーんと必死に考えてくれる果歩ちゃんに私は
「助けてあげたいの気持ちだけで全然嬉しいし大丈夫だよそんなに悩まくても」
って声をかけた。
仲良くはしたいけど響くんにも何か理由があるんだと思う。
もしかしたら私が何かしたのかな…
考えれば考えるほど落ち込んじゃう。
極力考えないでおこう。