ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


「わかった…でも!何かあったら絶対教えてよね、いい?」


「う、うん。」


果歩ちゃんの勢いに押される。


「うわ、やばいもうこんな時間!今日部活の集まりあるんだった!ちょっと行ってくるね」


果歩ちゃんはそのまま慌てて走って行ってしまった。


「すごい勢いだね」


食べる口を止めて果歩ちゃんが走っていった方を見つめる私達


「そ、そうだね。もうすぐ大会だって行ってたし大変なんだよ」


「そう…別にあんた助けるわけじゃないんだけどさ、うちのおばあちゃんが夏休み別荘貸してくれるらしいんだけど、くる?」


「なにそれ!?絵里の家金持ちなの?行く行く行くに決まってるよー」


別荘でみんなと過ごす…なんて夏休みらしいの!?


「あんたはそう言うと思ってた、5人までいいみたいなんだけど。
私と果歩とあんたで3人だからあと2人男子入れて響くん誘えばいいじゃん」


「へ?もしかしてさ、絵里私の事助けてくれるの?」

「は、はぁ!?そんなわけないじゃん、私から響くん奪ったくせに落ち込まれてるのが目障りなだけ。
べ、別に助けるとかそんなつもりないから。勘違いしないでよね」


慌てたようにメロンパンを頬張って頬を膨らます絵里。


「もう絵里大好き〜〜」

「来ないで来ないで」


抱きつこうとする私をあっさりと避けて少し怒ったような顔をする


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