ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


「とりあえず、私は果歩誘ってみるから亜実は響くん誘ってよね。
仲直りのチャンスあげてるんだから失敗とかなしね」

「う、うん。がんば………れるかな〜」


大きなため息を漏らす。
そりゃそうだよ、わけもわからず急に避けられてるのに、話しかけなきゃいけないんだもん。


「はぁ、あともう1つ言っておくけど別荘行こうと考えてる日響くんの誕生日で考えてるから。」


あ、そうか響くんの誕生日夏休みだ。
夏休みだから誰にもお祝いされなくて、だから私が毎年お祝いしてあげてたんだ。

それ聞くと尚更誘わなきゃって思えてきた。


「何て言われるかわかんないけど、私頑張るよ!今日の放課後誘ってみる」

「どうぞどうぞ」


また興味なさげに素っ気なく答える。


「ありがとうね!絵里!」

「成功してから言いなさいよね」


絵里のおかげで仲直りできそうな予感。
チャンスくれた絵里には本当に感謝でいっぱいだよ。


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