ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。
「なぁ、さっき学校で言いかけてたこと今聞いてもいいか?」
「あぁ、あれね。絵里のお婆ちゃんの別荘で夏休み遊ばないかなって思って誘ったんだけど。
来れないよねきっと。」
「何で?楽しそうじゃん岡野でも誘ってくか。」
「本当に?私の事避けてたんじゃないの?」
まさかオッケーくれるなんて思ってもなくてすごくビックリした。
「誰がお前の事避けたくて避けるかよ…」
避けたくて避けてない?どーゆこと?
「亜実!!…大丈夫か!?」
ガラガラと勢いよく病室のドアが開き入ってきたのはお兄ちゃん。
「って、響なんでここにいるの。まさかお前が怪我させたとかじゃないだろうな」
「お兄ちゃん!響くんは助けてくれただけだから」
掴みかかりそうな勢いのお兄ちゃんを止める
。
響くんはとても申し訳なさそうな悲しい表情を浮かべると
「亜実の事守ってやれなくて悪かった。」
ってお兄ちゃんに頭を下げてじゃ、また来るとだけ言って出ていった。