ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


「亜実は響の事が好きなの?」


私が落ち着いたところでお兄ちゃんはそんな問いかけをしてきた。


「うん好きだよ。」

「幼馴染として?」

「前はね…でも今は響くんの事が異性として好き。」

「そっか…それなら俺は何も文句言わないよ。
亜実が自分で決めた事だからね。」

「ありがとう。」

「あーなんか失恋した気分だ。大好きな妹とられたみたいで」


あははーって気まずそうな笑顔を見せてお兄ちゃんは笑ってた。


「もー私ももう小さくないんだよ?」

「わかってるよ。冗談…響くんと上手くいくといいな」


そう言うと病室を出ていった。


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